「天空の彼方」
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完結
「……自分とあの人は、住んでる世界が違いすぎて、その……別に、恋人とか、そういう感じでは」
 うつむいてそう言いかけた肩を、やさしくぽん、と叩かれた。
「たとえば、車が激しく行き交う国道沿いを歩いていて」
「……え?」
「道路を挟んだ向こう側を歩いている人。眼が合うことも無く行き違ってしまうその人が、実は運命のひとだったりするんだよね」
 眼下から見上げる眼差しは優しかった。
「獅堂はパイロットのくせに方向音痴だからね、その人の所に行き着けるかどうか心配だけど」  

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「太陽と月の果て」
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改稿板連載中!
旧vrは後日再up予定です。
「例えあなた様が、この先どのような運命を辿ろうとも、私だけは変わらず、あなた様にお仕えいたします。これだけが」
「………」
「私が姫様に差し上げることのできる、唯一の真実でございます」
「本当に……?」
 クシュリナは呟いた。
「本当に」
 ラッセルは、わずかな微笑を浮かべて頷いた。
「一生よ、私が、死ぬまで」
「私が、先に死ぬことにならなければ」
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「奇蹟」
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(別窓/ホームサイトJ&M)
完結
 好き。
 大好き、こんなに好き。
 なのに、どうして一緒にいられないんだろう。戦争でもなくて、国境もないのに、同じ日本の同じ時代に生きて、どうして。
 何度も未練のようなキスを交わす。
 いつの間にか零れた涙は、何度も唇で拭われた。
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 離れたくないよ。
 離れたくない。
 よく、わからないけど。
 なんだか、今離れたら、もう。

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